2023年3月に50歳で会社を退職したらくすけです。
今回は今読んでいる恋愛漫画で思ったことを話したいと思います。
50代になって恋愛について考えたキッカケ
今読んいる漫画というのは、6月にKindleセールで購入した冬目景さんの「イエスタデイをうたって」全11巻です。
すでに今はセールは終わっていますが、セール時は1冊77円と超お得価格でした。
僕は昔から吸血鬼関連の話が好きだったので冬目景さんの作品で最初に興味を持ったのは「羊のうた」だったのすが読もう読もうとと思っていながらなかなか手が出ないまま時間だけが経っていました。
「イエスタデイをうたって」を半分くらいまで読んで思うのは、恋愛ってなんだろうなっていう、今更ながらの疑問です。
小学生時代
僕の記憶に残っている限りにおいて結婚や恋愛について考えた最初の記憶は、アニメのドラえもんでした。
何かのエピソードでのび太がしずかちゃんと将来結婚するとかしないとかの話になった時に、僕は他のキャラクターはどうなるんだろうと考えてしまいました。
なぜなら登場人物が明らかに男性が多いからです。
女性キャラはヒロイン?のしずかちゃんと、ジャイアンの妹のジャイ子ぐらいしか思い当たりませんでした。
たぶん、たくさんのモブキャラが女子も男子もいるのでしょうが背景扱いなのでよくわかりません。
当時は自分も小学生で、その時に感じた疑問は疑問のまま忘れてしまいました。
中学高校生時代
中学生になり異性が気になり始める年代で、「男女七人夏物語」というテレビドラマが放送され話題になりました。
また、同時期に「夕焼けニャンニャン」という番組で「おニャン子クラブ」というアイドルグループの元祖のようなグループが結成され日本のテレビの一時代を作りました。
僕は何か年配男性が若い女性とが番組を作るという何か不健全さや卑猥さのような気配を感じて近づきがたいものを感じていました。
実生活では男女共学の中学高校に通っていたにも関わらず、女子との会話はほぼ皆無だった気がします。
休み時間は文庫本を読んでいることが多かったので、女子からしたら僕は得体の知れない男子と思われていた気がします。
思春期の男子のほとんどがそうであるように僕も女子と何かきっかけがあれば仲良くなりたいと常日頃から考えていましたが女子どころか男子の友達もいなかったので女子との会話の機会さえありませんでした。
何年か前に学生当時に考えていた願望に近いイメージを以下のブログで見て、強く印象に残りました。
我慢すればきっと良いことがあるに違いないと思い込む…2 | 昭和42年生まれ元司法浪人無職童貞職歴無しの赤裸々ブログ
そして、それから30年後、
46歳、もうすぐ47歳の男がいまだに
「高校生の彼女または女友達がほしい」
と、思っているのである。
できれば、大部屋で、男女4名くらいで、ジュースやポテチを持ち寄って皆でトランプをしたい。
人生ゲームとかしたい。
そんな幼稚な欲求を未だに持っているのである。
結局、この男女数人でお菓子を食べながらワイワイガヤガヤ遊ぶことは叶うことはありませんでしたが、僕の思春期の理想像と言っても過言ではないでしょう。
しかし50代も半ばにさしかかり自分がどういう人間か分かってきた今になって思うのは、この理想がもしも叶っていたらおそらくその場の空気に馴染めずに疎外感を感じていただろうと思います。
人間嫌いの僕がそんな賑やかな場所にいて同じテンションで楽しめるはずがないのです。
時代が前後しますが一度だけ会社の同僚に連れられて女性が接待してくれるお店に行ったことがありました。でも、結局、何が楽しいのかわからずじまいでした。
そういうのが好きな人は好きなんでしょうが、自分には合わないということがよく理解できた貴重な機会になりました。
話を高校時代に戻すと、この頃に読んでいた漫画をよく憶えています。
原秀則さんの「冬物語」という大学受験の浪人生の漫画です。
漫画の大まかなストーリーは大学浪人生の主人公が一目惚れした女性に消極的なアプローチを続けつつ別タイプ女性からちょっと強引なアプローチを受けるという三角関係を描いたラブコメディです。
大学受験がテーマでもあり、当時高校生で大学受験を控えていた自分と重なる部分も多く、結構、夢中になって読んでいました。
新鮮だったのは恋愛についてで、それまでにテレビや漫画で見たり読んだりしたお話はカップリングが決まっていたり結果が予定調和されているバトル漫画みたいなものが多く、付き合うかどうかが決まっていなかったり、三角関係のような話はちゃんと読んだのはほぼ初めてでした。
それまで、身近な女性は母親などを含む身内や親戚のおばさん方と同級生くらいしかありませんでした。
それ以外は実生活とは無縁の別世界に住むテレビの人達でした。
つまり僕の世界に恋愛対象になりそうな女性や女子はおらず、その候補になりそうな人もいませんでした。
同級生の中にはキレイだなとかかわいいと思う女子が何人かのいましたが、せいぜいがそう思うだけで会話すらなく学校を卒業しました。
そういう環境で生きてきたので冬物語の中で普通に同世代の女性と会話している主人公たちを見て、自分も大学生になったら同世代の女性と仲良くなったり、もしかしたら彼女ができるかもしれないと淡い期待を抱いていました。
また、他に漫画で学んだことは異性を好きになるというのはとても大事なことで、大切なことで、尊いことで、自分の命と同じかそれ以上に価値があるということでした。
好きになった女性にはその事で辛い目に合わせてはならないし、自分に好意を寄せてくれるような貴重な女性も傷つけてはならない。
この漫画の主人公である優柔不断な男性がする考え方や行動を、僕は恋愛なのだと思い込んでいました。
今思うと優柔不断な男性は三角関係を構成して漫画を維持するのに必要な条件だったのだろうと思います。
大学生時代
その後、僕は運良く受験戦争に勝ち抜くことができ、高校を卒業した時には列車が数時間一本しか止まらない田舎からようやく脱出できると喜んでいました。
ところが、期待に胸を膨らませて進学した大学は、地方の工業大学で、余計なことを考えずに勉学に励むには最適の場所でした。
信じられないことにそれまで住んでいた田舎と大きな差がなかったのです。
少なくともテレビで放送されていたような東京にあるというディスコやサークルなどとは無縁の長閑な地域でした。自転車で30分かかる最寄り駅にはかろうじてデパートが1件あるだけで期待していたような華やかなお店は皆無でした。
さらに工業大学だったのでクラスの男女比率に大きな偏りがあり、数十人のクラスに女性が一人しかいませんでした。
大学に入学した当初に僕は卒業して東京で就職することを夢見ましたが、1週間もしたら環境に適応してそんなことは忘れてしまって、高校時代と同じように暇な時間は本屋や中古本屋、中古ゲームショップを見て歩いていました。
社会人時代(30代まで)
大学卒業後は就職氷河期と呼ばれる就職難の時期でしたが、運良く東京の会社に就職することができました。
ところが、やっぱりIT関係だったのと就職氷河期が禍して同期の女性比率は1%程度しかおらず、さらに自分のコミュ障が禍して同期のグループとも疎遠になっていきました。
それから時間はあっという間に過ぎて30歳くらいの時に知り合いの知り合いみないな繋がりで女性と付き合ったことはありましたが、ギクシャクした関係のまま疎遠になり終わりとなりました。
アラフォーではじめた婚活
さらに約10年が経過し初老と呼ばれる年齢が目前に迫った時期になってようやく自分から行動を開始しました。
いわゆる婚活というやつです。
気持ち半分やっても無駄だろうと諦めていましたが、活動開始早々、大きな学びがありました。
それは女性ひとり一人、違うことがわかったことでした。
何を当たり前のことを言っているんだと思われるかもしれませんが、小説や漫画などでは物語を展開させるためや読者への分かり易さを優先して、ステレオタイプな女性キャラクターを登場させることがよくあると思います。
明るく活発でスポーツな得意な女性や、思いやりがあり優しく細かいことによく気がつくお姉さんキャラだったりなどです。
実際に会って話をした女性は当たり前のことなのですが、年齢や見た目めや身長や体重はもちろん、好みや性格や話し方もそれぞれ全く違っていました。
百聞は一見にしかず、と言いますが、1人の人間のすべてを文章で書き表すことなどはできないのです。
そういうふうに女性に対する認識を新たにしつつ、同時に恋愛についても考えを改めました。
婚活を始めるまでは自分みたいな見た目が悪くてコミュ障で性格も悪いおっさんと付き合おうと思ってくれる女性はとても貴重なのでこちらは条件は問わず誰でもいいから付き合ってみようと思っていました。
新しく考えたのは、あと何年何十年間続くかわからない自分の人生を一緒に歩めそうかどうかを基準にして付き合うことに決めたことでした。
年齢とか外見とか性格などひとつひとつの細かいことはどうでもいいのです。
人によっては若ければいいとか、何よりも容姿が大事だと、なるのでしょう。
でも僕にとっては人生のパートナーになってくれるかが最重要であり、それが唯一の条件でした。
好きか嫌いかもどうでもいいと言えばどうでもいいことでした。
嫌いな人と長く一緒に居られるとは考えにくいですが、総合的に自分でそう決めたのであれば可能性はゼロではありません。
ちょうど増田にタイミングよく関連する話題が注目されていたので引用します。
5年付き合ったので、迫られる形で責任を取って結婚しようとしている
彼女の貴重な20代の時間を潰した自覚もあるし、もうドキドキはしないしずっとレスだが、自分にはもったいない程良い人だと思う 思い出も愛情もある
そんなに好きではない相手と結婚していいかというお悩み相談ですが、僕としての答えはイエスです。
ただ条件として自分で納得して自分で決めることです。
僕は50年以上生きてきて未だに初恋とか恋に落ちるとかといったロマンチックな経験がありません。
中学高校は共学だったので可愛いと思う女子もいましたが、何しろ接点がなかったのでまったく進展はありませんでしたし、その後もほぼそれらしいイベントは起きませんでした。
会社の同僚の結婚式で何か起きないかと期待をしたこともありましたが何もなく時間だけがただ過ぎ去っていきました。
そういう待ちの姿勢がよくないと気づいたのは初老(40歳)が間近に迫ってほぼ手遅れになってからでした。
だからそんな僕だからこその感覚なのかもしれませんが、外見やその場の雰囲気で特定の異性に強く惹かれるという"恋"というのは若い時期にかかる流行り病の一種なのだろうと思っています。
でも、もし叶うなら一度でいいから自分のすべてを捧げてもいいというような"恋に落ちる"、"Fall in love"、"燃えるような恋"という感覚を味わってみたいという願望もあるのですが、現実的に可能性がありそうなのは恋愛詐欺(ロマンス詐欺)くらいと思っています。
手頃な"推し"が見つかれば趣味や生き甲斐にもなって一石二鳥でしょうけど、それは恋に落ちるとは違う気がしますし、そんな"推し"すら今までなかったのにあと数年で60歳を迎える年齢になって夢中になれるものが見つかるとは考えにくいです。
「恋愛と結婚は違うのか」という議論について
YouTubeを見ていると、主に結婚相談所の動画で恋愛の延長で結婚すると失敗するから結婚は相談所でアドバイザーとよく相談して進めるのがいいみたいな話をよく見かけます。
重要なポイントは恋愛の内容が人それぞれで違うということだと思います。
多くの人にとって恋愛とは呼べないような関係でも当人にとってはまじめな恋愛の場合もあるでしょうし、生涯をかけた恋愛の場合もあるでしょう。
前者の極端な例としては、「中年男性がまだ十代に見える女性アイドルに求婚して女性アイドルが泣きそうな顔で「そういうの勘弁してください!」と訴えている」という動画を見たことがありました。
客観的にはその状況は中年男性による女性への虐待にも見えるのですがその中年男性にとってはまじめな恋愛なのかもしれません。
当人の心の中のことなので当人以外はわかりようがありません。
他にはホストに入れ込む女性や、水商売の女性に夢中になる男性の例も同じでしょう。
そういう人の中には真剣に結婚を考えている人もいるでしょうから、結婚相談所や親の立場からすると、そういう人たちに対して「恋愛と結婚は違う」と言いたくなる気持ちはわかります。
一方で学生時代から付き合ってそのまま結婚して幸せに暮らしている夫婦もたくさんいるでしょう。
学生恋愛が続いて結婚して幸せに暮らしている人たちからしたら、恋愛と結婚は同じになるはずです。
だから恋愛と結婚ついての議論は、本人の恋愛についての考え方次第となります。
まとめ
僕は学生時代は彼女ができたことがなく社会人になってもほとんど女性と交際したことがありませんでしたが、初老を迎えてから運よく結婚できました。
妻とは結婚して10年以上が経っており、今でも大好きで一緒に出かけるときは楽しいですし、これからも人生が続く限り一緒にいたいと願っています。
でも、映画やテレビや漫画でよく見る”恋に落ちる”とか”キュン”とか””その人のこと以外は考えられない”という恋愛は経験したことがありません。
両思いどころか一途に一人の女性を想い続けるといった片想いすらありません。
そういう恋愛を知らない僕という人間は、何かが欠けているのかもしれないと時々思います。


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