2023年3月に50歳で会社を退職したらくすけです。
幸運なことに今でも無事に普通の生活をおくることができています。
今の普段の生活
コロナ禍に続いてトランプリスクとそれにより引き起こされつつあるオイルショックに怯える日々が続いていますが、今のところ資産も大きな影響なく済んでいます。
日常生活としては、週に何日かパートで働き、あとは認知症の母の病院への付き添いや家事をして過ごしています。
週末は子供の面倒を見ています。
妻は専業主婦なのですが多趣味で週の半分以上は外出しています。
できることなら今の生活がずっと続くことを願っていますが、人生にはいろいろなリスクが付き物なので適度に心配しながら謙虚に生きていこうと思っています。
FIRE卒業の記事について
ところで、先日、以下のFIRE卒業の記事を読みました。
FIREから卒業します…資産1.5億円で早期退職「昼間から優雅にお散歩」満喫の45歳2児の父が、1年足らずで気づいた「会社員の意外な価値」
news.yahoo.co.jp
退職から3年という節目でもあり、いくつか思った事があったのでそれを書いてみます。
1.FIREの経済的自立と早期退職は世帯単位で考えるものなのではないか
FIRE(Financial Independence, Retire Early)は金融資産により経済的に自立して仕事を辞める意味だと思っていたので、記事の例のように妻が正規の職業で働き続けることに疑問を感じました。
別にダメとかダメじゃないという話ではなく、こういう家庭をFIREと呼んでしまうと日本の多くの家庭がFIREになり話がややこしくなると思うからです。
たとえば、専業主婦の家庭は昔より減りましたがまだ多く残っています。
共働き家庭で、妻の妊娠をきっかけに夫が家庭を経済的に支え妻が退職して家事と育児を分担するというのは今でも普通に行われています。
でも妻が投資をしていたり大きな資産があったとしてもこれをFIREとは呼ばないでしょう。
記事の例は男女が逆になっただけでFIREと呼んでいるように見えてしまいます。
2.日常をどう過ごしたいかが大事
記事で紹介されている事例では、退職した夫が最初は平日の自由時間に満足していましたが次第にご近所さんや子供からの視線を不安に感じて結局再就職活動を始めたという話でした。
この方は投資で1.5億円の資産を得られたそうなので、企業や市場の将来性を考える能力を備えているはずなのに自分の将来はまったく考えず、満員電車が嫌とか働きたくないという感情だけで退職していることにとても違和感を感じました。
退職することを事前に妻に説明した際には妻は何も言わなかったのでしょうか。
あまりに非現実的で作り話ではないかと疑ってしまいます。
この夫が本当にしたいこと、したくないことはなんなのでしょうか。
平日の自由な時間の範囲で家事をして過ごすことに満足しているようです。
また満員電車が嫌だと書かれています。
そうであれば再就職したら平日の自由時間は失われ嫌な満員電車で通勤する生活に逆戻りになってしまうのではないでしょうか。
本当に平日の自由時間が大事で満員電車が嫌ならご近所さんとの関係を見直したり引越したりするなど別の方法を考えるべきですし、子どもへの説明内容も考えるべきでしょう。
一方で赤の他人のご近所さんとの関係を含む今の住環境が最も大事なのであれば、そもそも退職が間違いだったことになるでしょう。
本当にそんな人がいるのかやはり疑問です。
資産の多寡に関わらず人生にとって大事なのはどういう生活を送りたいかということです。
先日観てきた「ルックバック展」では押山監督の以下のメッセージが心に残りました。
理屈ではなく、
誰かに見せるためでもなく、
ただ生きたいという思い、そして線を走らせる。
その不器用さと、人生という戯れにこそ、
人間の尊さがあり、
描くという行為の根源があると思っています。
www.azabudai-hills.com
漫画家やアニメーターや画家にとっては描くことが生きることなのでしょう。
プロ野球選手などのスポーツで生活している人にとっては、そのスポーツはお金を得るための手段であると同時に人生そのものなのだと思います。
反対にただ嫌なことをしたくない、楽をしたいだけが目的になってしまうとたとえお金があっても上手くいかない気がします。
僕はテレ東の「家ついて行っていいですか」という番組が好きでよく見ています。
終電がなくなった後の駅で街頭インタビューしてその人の家について行くという番組ですが、先日、2026/3/1放送の回で今まで一度も働いたことのない35歳の男性へのインタビューがありました。
その方のお母様が経営者でおこづかいとして月に30〜60万円のお金を貰って日々遊び暮らしているという話でした。
入浴や歯磨きをほとんどしていないようで歯が数本なく、肥満と糖尿病治療のために入院予定とのことでした。
カメラに向かって反面教師として参考にしてほしいとおっしゃっていました。
たぶん自力では立ち直れないと諦めているのだと思います。
世の中のみんなが僕のことを見て反面教師に
してもらえればいいなって感じですね
裕福に生まれても決して幸せではない
3.世間体
僕も退職する前から世間体については考えていました。
「世間」というのは妻と子以外の人たちのことで、その人たちとの関係をどうするかということです。
結局、その世間への対応は何も言わないし、何もしないということにしました。
必要があれば嘘にならない程度に従来の会社を辞めたことだったり、パートで働いていることを伝えることにしました。
他人にアレコレ馬鹿正直に言う必要はありません。
自慢気に自分の資産をほのめかすのは自滅願望がある人だけでしょう。
まったく働かない「無職」は人聞きがよくないので何か別の仕事をしたいと思っていました。
資産で今の生活は維持できるので収入は気にせずにやってみたい仕事を探して、結果的に希望する職場で採用して貰えたのでとても幸運だったと思います。
今住んでいるのは賃貸マンションなのでご近所付き合いはないので記事にあったような不審に思われることもありませんし、たとえ思われても気にしなければいいだけかと思います。
4.子どもへの影響
子どものことは難しいです。
未だに明確な結論は出せていません。
何が難しいというと、常識的な金銭感覚を身に着けさせる方法です。
「となりの億万長者」という本を図書館で借りて読んだことがあるのですが、全8章のうち3つの章を使って子どもの教育について書かれていました。
そこに書かれていたのはお金持ちの家庭の子どもは散財して資産を食い潰してしまうということです。
まさに上記の「家ついて行っていいですか」の35歳男性はこのパターンなのでしょう。
本書ではいろいろ対策が書かれていましたが、僕は「子は親の鏡」の実践以外にないと考えています。
要は親が手本になるということです。
この前、うちの子どもがアマプラで観たい映画があった際に有料レンタルだったので観るのをやめたことがありました。
いずれ無料になるのだから今お金を払って観たくはないと言っていました。
そういうことがあったので、今のところ、うちの子どもは大丈夫だと思っています。
ときどき相続対策などでいかに子どもに多くの資産を残すかを重視した記事を見ることがあります。
その場合、生前贈与で子どもが小さいうちに子ども名義の金融口座にお金を移すのですが、子ども自身に伝える必要があるため子どもが小さいうちから大金を手にしてしまいます。
これは子どもの金融教育上、良くないと考えているので僕はできれば子どもが早くても30歳くらいまでは生前贈与はしない予定です。
まとめ
周りの人達を見ていても40歳を超えると目が衰えて文字が読みづらくなったり、首肩腰が痛くなったり動かなくなったりといろいろ身体が衰えてきます。
そういう衰えた身体を鞭打ちながら毎日満員電車に揺られて通勤したり朝から晩まで働くのはとても辛いですし、毎朝、気が重く感じてしまいます。
そういう辛い現実を少しでも緩和・改善するために今自分にできることする、それしかないのかなと思います。
YouTube動画や書籍でも投資を奨めるものが多数あります。
投資と一言で言っても、株式、投資信託、債券、不動産、暗号資産、為替取引(FX)、金(きん)や銀(ぎん)などの実物資産など多種多様ですが、共通しているのは投資資金をすべて失う可能性は0ではないということです。
自分への投資という選択肢もありますし、投資はしないという選択もあるでしょう。
ではどうすればいいのか。
自分の持っている「手札」を把握してそれをどう使うかを自分で考えて最後は自分で決めるしかありません。
一度きりの自分の人生です。
いずれ最後を迎えることはわかっているのですから悔いのないように頑張りましょう。